皆さん、日々お仕事お疲れ様です!! しべかつです!!
今回は薬剤師の職種について紹介していこうと思います
薬剤師は少し特殊な職種だと思います
当たり前の話ですが、薬剤師として働くためには薬剤師免許の取得が必須です
2023年現在は6年制の大学へ入学し、日々の授業、実務実習を経て国家試験に合格する必要があります
薬剤師免許を取得後に就職となりますが、免許を活かした就職先は他の職種に比べて多岐にわたると思います
保険調剤薬局、ドラッグストア、保険医療機関、製薬メーカーなどなど、最近だと零売薬局がトレンドですね!
今回の記事では、薬剤師の転職幅や2023年現在の薬剤師事情を紹介していきます!
「なかなか転職する勇気は出えへんなあ」
「自分が働ける他の職種ってどんなんがあるんやろ」
「今の職種は自分に合ってるんかな」
このような疑問、不安を持っている方への手助けになれば嬉しいです☺︎
自分が得意なことで、納得して楽しく働くことが最重要だと考えていますので、ぜひ見ていってください!!
改めて「しべかつ」の自己紹介
今更ですが、僕の自己紹介をさせていただきます!
興味ない方は読み飛ばしてください笑
経歴や考え方、転職の経験など共感できる部分もあるかもしれません☺︎
経歴
2018年 3月 薬学6年制大学卒業
4月 大手調剤薬局新卒入社 福井県店舗へ一般配属
2021年 11月 石川県店舗へ責任者として配属
2022年 8月 大手調剤薬局退職
9月 個人保険調剤薬局入社 大阪市内店舗へ管理薬剤師として配属
研修認定薬剤師、健康サポート薬局研修終了
もともと旅行が好きだったので、若いうちは全国いろんなところに住んでみたいし、給料が高い方がいい!
と思って全国勤務コースで大手調剤薬局に入社しました
今年で薬剤師勤務歴は6年目となりますが、店舗責任者、管理薬剤師も経験できたのはよかったです☺︎
(大手調剤薬局では管理者と責任者が別でした)
薬剤師を目指したきっかけ
正直に言うと、「国家資格を持っていると就職に有利そう」というのがきっかけです笑
数ある資格の中でも親戚に薬剤師がいたので、薬剤師という働き方に興味を持ちました!
僕の周りでは「薬剤師に憧れて」というよりも就職に有利と考えている方が多いイメージです
もちろん、憧れて薬剤師になった方も多いと思います
この就職に有利というのは本当で、一般の職種と比べてかなり転職しやすい環境が整っています!
自分のライフスタイルによって薬剤師免許を活かした職種へ就職できるというのは大きなメリットです
これからの目標
僕は大手、個人の調剤薬局を経験してきました
やはり、大手と個人経営ではそれぞれの特徴やメリット・デメリットを感じました
さらに店舗によって「休みが取りやすい」「給与が高い」など様々です
他にもまだ経験していないドラッグストア、病院、製薬メーカーという働き方もあります
まだまだ経験値が低い僕ですが、
実際に働いている他職種の方のお話や経験を参考にすることで、自分に合った働き方を探していきたいと思います
また、このブログのコンセプトでもある「もっと自由に働く薬剤師のため」に沿って
個人のライフスタイルに最適な就職先を紹介していくことで、誰かの悩みへ少しでも貢献できれば嬉しいです☺︎
薬剤師の働き方 4選
まずは薬剤師免許を取得して、いざ働くとなった時のメジャーな就職先を4つ紹介します!
今回は簡単な紹介のみとなります
詳しくは別記事で更新していきますのでお待ちください
各職種の特徴、メリット・デメリットを理解することで少しでも興味をもってくれれば嬉しいです☺︎
病院薬剤師
「病院薬剤師」の業務内容
病院薬剤師の主な特徴は入院患者さんと関われることです!
業務内容は幅広く、調剤業務はもちろん、入院時の薬剤確認や服薬指導といった病棟業務、DI(医薬品情報)業務、治験業務、医療機関の規模によっては抗がん剤の混合調整などを行う場合もあります
特に大学病院など規模の大きな病院だと最新の治療や抗がん剤などを扱う経験ができます
また、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士など他職種と関わりチーム医療を経験できます
他職種とこまめにコミュニケーションがとれるのは、病院薬剤師ならではの特徴です!
「病院薬剤師」のメリット
● 高度な医療を学び経験することができる
大規模な大学病院等では最先端の医療を学ぶことができます!
医師や看護師、他職種の方とチーム医療を経験できることも大きなメリットとなります
● 認定・専門薬剤師の認定を目指すことができる
薬剤師として目指すべき専門分野がある方は、病棟にて症例を経験し、発表することで各種認定・専門薬剤師として認定を受けることができます
ただし、最近だと一部認定薬剤師は調剤薬局でも取得可能です
●やりがいを感じられる場面が多い
病棟担当になると、主に接するのは入院中の患者さんになります
入院時から治療、退院を通してコミュニケーションをとることができる、患者さんからの声を直接受けることが多いです
そのため、医療に貢献できていると実感しやすく、やりがいを感じられる場面が多いです
「病院薬剤師」のデメリット
● 一般的に平均給与が少ない
2022年度、薬剤師全体の平均年収は583.4万円となりますが、病院薬剤師の平均年収は521.7万円となります
また、病院は激務と言われることが多く業務量と給料が見合ってないと感じる方も多くいます
● 夜勤担当の可能性がある
病院には入院患者さんがいるため、24時間の調剤体制が必須です
そのため、当直当番を交代で担当している医療機関が多く、夜勤を行う程度の体力が必要です
● 就職希望時に求人が出ていない可能性がある
医療機関によっては欠員が出ないと募集をかけないことが多いので、就職希望時には求人が出ていない可能性があります
希望の医療機関に就職するには運も必要です
・高度な医療に関する知識、経験を求める人
・他職種と連携し医療に携わりたい人
・当直業務などをこなせる体力がある人
・少し平均よりも給与が低くても気にならない人
調剤薬局薬剤師
「調剤薬局薬剤師」の業務内容
保健調剤薬局の特徴は地域の患者さんと長期間にわたって関われることです
患者さんは医療機関を受診して、何らかの病気を診断されお薬が処方されます
その後、定期的に通院しお薬は薬局でもらう流れです
そのため、病院薬剤師と比べて退院後も患者さんと関われるため、長くお付き合いすることができます!
業務内容は主に調剤、投薬業務、在庫管理、OTC販売等となります
また、薬局外での業務もあり、在宅訪問や地域イベントへの参加、講演会など地域への医療貢献が特徴です!
他にも、保険診療に関する点数などの医療事務知識をつけることも必須となります
「調剤薬局薬剤師」のメリット
● 管理薬剤師になると高い給料を目指すことも可能
薬剤師全体の平均年収は583.4万円、調剤薬局の薬剤師の平均年収は596.3万円(令和3年度)
ただし、管理薬剤師の平均年収は720.7万円となります
店舗に1人となりますが、管理薬剤師となれば高給を目指すことも可能です
● 地域密着で医療を提供できる
普段から薬局に来ている患者さんと長期間関われることができます!
また、地域の老人会で講演会を行なったり、お宅に在宅訪問したりと地域の患者さんの生活に直接関わることができます
● 店舗数が多いため希望の勤務地で働けることが多い
2021年度の調査では調剤薬局は全国に61,791店舗あります
いまやコンビニよりも店舗数は多いと言われています
自宅周辺や駅近に店舗がある場合が多いので、希望の勤務地を探しやすいです
「調剤薬局薬剤師」のデメリット
● 門前薬局の場合は扱う薬剤に偏りが出やすい
総合診療の医療機関の門前薬局だと幅広い診療科の処方箋を取り扱うことができますが、
単一診療科の門前(整形外科、皮膚科)の場合は知識や経験が偏ってしまう可能性があります
● 店舗によって残業時間、休日の取りやすさに違いがある
調剤薬局は18時で閉める店舗もあれば21時まで営業している店舗もあります
シフト制の業務形態が多いですが、必然的に残業時間や休日の取りやすさに店舗間の違いが出てきます
さらに大手の調剤薬局だと希望する店舗に配属されない可能性があるので注意が必要です
● 店舗内の人間関係が強く影響する
少人数の職場ならば、必ず人間関係が問題となると思います
調剤薬局も同様で、基本は店舗内でのお仕事ですので人間関係が強く影響します
一度関係が悪化してしまうと居心地が悪い職場になる可能性があります
・自らスキルアップして高給を目指したい人
・長期間にわたって患者さんと関わりたい人
・薬局内だけではなく地域医療に貢献したい人
・日曜日、祝日はしっかり休みたい人
ドラッグストア薬剤師
「ドラッグストア薬剤師」の業務内容
まず、ドラッグストア勤務といっても2種類あります
2、調剤併設型のドラッグストア
処方箋を受け付けているかどうかで薬剤師の働き方が変わります
処方箋を受け付けていない場合は薬剤師がいないと販売できない第一類医薬品や要指導医薬品の販売がメインとなります
他にもレジ打ちや品出し、店内POPの作成などの業務もあります
処方箋を受け付けている場合は、先ほど紹介した調剤薬局と同じような業務内容となります
加えて、売り場から呼び出しがあれば一般用医薬品の相談を受けたり、第一類医薬品などの販売を行います
調剤薬局のみの店舗と比べると商品の種類が桁違いに多いので、健康食品やサプリメントに関する知識をつけることができます!
「ドラッグストア薬剤師」のメリット
● 新卒でも初年度から高い給与を目指すことが可能
薬剤師全体の平均年収は583.4万円、勤務地にもよりますが、ドラッグストア薬剤師だと初年度から年収600万円以上を提示される場合もあります
ただし、1人薬剤師店舗となる場合もありますので、業務量が多くなりやすい点は注意です
● 患者さんに対する対応力が身に付く
調剤薬局や病院よりも多くのお客さんを相手にすることになります
そのため、相談やクレームを受けることが多くなり、業務をこなしているうちに対応力が身につきます!
● OTC医薬品やサプリメントの知識も身につけることができる
処方箋関係なく、さまざまなお客さんから健康食品やサプリメントについて相談されることが多いです
そのため、医療用医薬品以外のOTC医薬品やサプリメントに関する知識も身につけられます!
「ドラッグストア薬剤師」のデメリット
● 土日、祝日に休めないことが多い
処方箋受付は日曜、祝日はお休みしていることが多いですが、ドラッグストア自体は開局している場合がほとんどです
そのため、土日、祝日の勤務も通常となり、友達や家族と予定を合わせることが難しくなります
● 企業によっては販売ノルマがある
どの企業でも「ノルマ」はあると思いますが、ドラッグストアでももちろんあります
相談を受けた患者さんに合った物よりも、ノルマだから販売しないといけないケースもあるようです
苦手な人は苦手だと思いますので注意が必要です
● 理不尽なクレームにも対応しなければいけない
多くのお客さんと対応するため、一部からは理不尽なクレームを受けることもあります
自分が悪い場合は誠心誠意謝罪するべきですが、あまり理不尽な場合はうまく受け流しましょう
勉強になったと思えたら上出来です!
・初年度から高給を目指したい人
・健康食品やサプリメントに関する知識も身につけたい人
・接客業務が好きな人
・日曜日、祝日が休みでなくても大丈夫な人
製薬メーカー
「製薬メーカーの薬剤師」の業務内容
製薬メーカーといっても多岐にわたります
製薬会社の営業マン(MR)、治験会社(CRA)などがあります
今回は新卒で就職希望者が多い、MRを例にご紹介します
自社の医薬品を販売、流通させることが主な業務となります!
具体的には勉強会を開いて、他職種に効能、利点、注意点を理解してもらう
医師に医薬品について紹介し、臨床現場で使用してもらうように営業する
医薬品に関する注意事項が出た場合は速やかに医療機関へ報告する
などです!
「製薬メーカー勤務」のメリット
● スキル、やる気次第でかなりの高給を目指すことが可能
薬剤師全体の平均年収は583.4万円、MRの平均年収は697万円(2020年 転職サイトdoda参考)
平均年収から高く、昇格・昇給すると年収1000万円以上を目指すことも可能です!
● 休暇がとりやすい
MRは主に医師や企業に対して営業を行います
そのため、自分の裁量で仕事を進めやすく、やることをしっかりやっていれば休暇をとりやすいケースが多いです
ただし、勉強会の開催や付き合いなどで平日の夜は遅くなることもあります
● 医師や経営者との人脈が広がる
普段の仕事から医師のコミュニティへ参加することが多く、また薬局の管理者、経営者ともお話しする機会が多くなります
そのため、人脈が広がりやすく将来薬局を経営したい方や起業したい方にはおすすめとなります!
「製薬メーカー勤務」のデメリット
● ストレスがかかりやすい
MRは自身の担当分野があり、営業成績が直するため責任が明確になります
うまく数字が出せない時はかなりのストレスがかかります
良い成績を効率よく長期で維持するのはかなり難しいです
● 全国転勤がある場合が多い
MRは営業職ですので、基本的には全国転勤の可能性があります
そのため、どこかに留まって生活をしたい方には向いていません
● 高いレベルのビジネスマナー、知識を必要とされる
デメリットではなく、大変なところになりますが医師と対応するため高レベルのマナーと知識が求められます
専門分野の論文レベルの理解、ビジネスの場から普段のお付き合いの中でも失礼に当たらないマナーが必要です
・多少しんどくても高給を目剤したい人
・将来独立や起業を目指している人
・転勤が平気な人
・ストレス耐性がある人
自分に合った転職先を見つけるためには?
ここまで、薬剤師のメジャーな転職先の4職種を紹介してきました
それぞれの特徴や向いている人を確認できたと思います!
でも、実際に自分でやりたいことや、向いている職種がわからない・・・
といった方もいると思います
そこで、自分に合っている転職先を探すためのきっかけになる考え方をご紹介します!
少しでも参考になれば嬉しいです!!
自分の転職における軸をしっかり決めることではっきりする!
重要なのが自分の生き方の軸をしっかり決めることです
人それぞれの生活スタイル、価値観があると思います
給料が大事、健康が大事、プライベートが大事、家族が大事などなど・・・
それぞれ個人によって重要度が違うと思います
まずは、自分が大事にしている軸をはっきりさせて優先順位をつけましょう!
「いろんな分野を経験できる」、「ストレスはあまり感じたくない」、「給与はそこそこ」
僕はこれらの軸を優先して転職先を選んでいます
なんでもいいと思いますので、自分なりの軸を決めて納得のいく転職をしましょう!!
わからない場合は? 軸の具体例
急に軸を決めようと言われても・・・
どうやって決めたらいいかわからない・・・
人もいると思います!
僕個人が考える軸を例にあげるので参考にしてもらえれば嬉しいです
1、ストレス耐性 & 給与面
僕の場合
「仕事のストレスは少なめ」
「給与はそこそこ」
と、軸を決めました
上図を作成すると調剤薬局が該当します
2、患者さんとの関わり方 & 知識の専門性
僕の場合
「いろんな分野を経験できる(ゼネラリスト)」
「1人1人の患者さんと深く関わりたい」
と、軸を決めました
上図を作成すると調剤薬局が該当します
ここで作成した図は、あくまでも一例になりますので、個人や周囲の意見を参考に自身で作成してください!
そのため、人によっては当てはまらない場合もありますし、どの仕事もやりがいがあって大変です
1、自分の生き方の軸を決める
2、軸の優先順位を決める
3、軸に沿って職種を分類分け
これらを行うことで自分に合った納得できる転職先が決定できます!
また、サイトの性格診断や適正診断などを利用することも1つの手です☺︎
ぜひ、参考にしてみてください!!
薬剤師の各職種向いている人まとめ ここだけ読めばいい!!
今回はメジャーな薬剤師の転職先4職種ご紹介しました!
1、病院薬剤師に向いている人
・高度な医療に関する知識、経験を求める人
・他職種と連携し医療に携わりたい人
・当直業務などをこなせる体力がある人
・少し平均よりも給与が低くても気にならない人
2、薬局薬剤師に向いている人
・自らスキルアップして高給を目指したい人
・長期間にわたって患者さんと関わりたい人
・薬局内だけではなく地域医療に貢献したい人
・日曜日、祝日はしっかり休みたい人
3、ドラッグストア薬剤師に向いている人
・初年度から高給を目指したい人
・健康食品やサプリメントに関する知識も身につけたい人
・接客業務が好きな人
・日曜日、祝日が休みでなくても大丈夫な人
4、製薬メーカー勤務に向いている人
・多少しんどくても高給を目剤したい人
・将来独立や起業を目指している人
・転勤が平気な人
・ストレス耐性がある人
自分の転職希望条件や価値観がしっかり定まっている方は以上を参考に転職活動に取り組みましょう!
まだ、自分がやりたいこと、得意がわからない・・・
といった人は、まず自分がどう生きたいか、生き方の軸をしっかり決めましょう
「絶対に給与が高い方がいい」
「専門的な知識、スキルを極めたい」
「家族が第一優先」など
4つ以上あると比較しやすいですが、難しい場合は最低2つ決めましょう!
次に決めた軸共に合うような転職先を決めていきましょう
それでも決まらないような場合は適正診断を利用するのも1つの手です!!
自分に合った転職先が見つかるようにがんばりましょう!!
最後までご覧いただきありがとうございました!
皆さんが納得いく転職ができますように☺︎